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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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カッコーの巣の上で


One flew over the cuckoo's nest

カッコーの巣の上で_c0046869_8233951.jpg1975年、アメリカ
監督:ミロス・フォアマン
出演:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー

閉鎖的な精神病院の絶対権力に抗うマクマーフィ(ジャック・ニコルソン)、そんな彼の姿に惹きつけられていく入院患者たち。そして彼らの奇妙な友情。マクマーフィの扇動のもと病院との間で繰り広げられる攻防の果てにあるものは……。


内容も含め衝撃的なラストに賛否が分かれることと思います。
しかし、ひとつの人間ドラマとしてみればこれほど胸打つ作品はないでしょう。
この映画の根底に、「人間の自由と尊厳」そして「心の解放」というテーマが息づいているとすれば、マクマーフィは明らかにその体現者です。
そして、そんなマクマーフィの精神は、カッコーの巣からただ一人飛び立つチーフに間違いなく受け継がれていたはず……。
ならば、あのラストはやはり希望に満ちたものと言えるのではないでしょうか。

最後に、原題『One flew over the cuckoo's nest』の由来となったマザー・グースの詩を。ちなみに、ラスト三行は映画のキャッチコピーになりました。

   Vintery, mintery, cutery, corn,
   Apple seed and apple thorn,
   Wire, briar, limber lock,
   Three geese in a flock.
   One flew east,
   And one flew west,
   And one flew over the cuckoo's nest. 
                   (Mother Goose)

◎トラックバックさせていただきました。
『忙しすぎるあなたへ(脱力系?)』様『こんな感じ』様『しょこら倶楽部』様
by marienkind | 2005-03-11 08:46 | 映画評