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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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キャリー (1976年、米)


c0046869_23142921.jpg『キャリー』は、ホラームービーとしてあまりに有名な作品であるが、丁寧に見てみると予想以上に宗教的テーマが盛り込まれていることに気づかされる。
一番わかりやすい要素が、狂信的なキリスト教信者であったキャリーの母親の存在である。
性的なものを邪悪なものと捉える彼女の考え方はあまりに極端だが、妄信的ならそれもあり得るかもしれない。
初潮を迎えてパニックに陥るキャリーに対し、「穢れた娘」と罵り虐待を繰り返す母親の異常な様子からもそれが窺い知ることができると思う。
さらに、キャリーが「豚の血」を全身に浴び、特殊能力が暴発するクライマックスシーン。
これは、「豚の血」を忌むべきものとする考え、即ち「反キリスト」を象徴とする古いユダヤ教思想と重ね合わせてみると興味深いと思う。「悪魔の子」と忌み嫌っていたキャリーによって、イエスキリストのように磔される母親の姿が暗示的であった。

でもまあ、そんな小難しい理屈はさて置いて、この映画はキャリーの心に寄り添って絶望する作品なのだと思う。
物語の着地点は悲しすぎるものだったけれど、憎ったらしい面々が消滅してスカッとしたのもまた事実だから。

しかし、シシー・スペイセクが怖すぎ。ハマリ役すぎるっしょ、あれは。
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by marienkind | 2005-03-18 17:35 | 映画評