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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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シャッター・アイランド (2010年、アメリカ)


話題作『シャッター・アイランド』鑑賞。
世間では、なにやら“超日本語吹替版”なるものが好評らしいのですが、ここはやっぱり素直にオリジナル字幕版で。
(というか、いったい何が“超”なんでしょう?ご存知の方、情報求ム)


c0046869_14302482.jpg原題: SHUTTER ISLAND
監督: マーティン・スコセッシ
原作: デニス・ルヘイン
出演: レオナルド・ディカプリオ
    ベン・キングズレー
    マックス・フォン・シドー
    パトリシア・クラークソン
    イライアス・コティーズ
    マーク・ラファロ
    ミシェル・ウィリアムズ
    エミリー・モーティマー




「あなたはこの謎を見抜けるか!」「謎を解くキーワード!」「謎が謎を呼ぶ!」
等々、公開前から散々派手な謳い文句で煽った挙句、上映前テロップでも「結末については何も語るな」の徹底ぶり。
一体全体どんなサプライズが隠されているものか戦々恐々、ネタバレ一切シャットアウト気合満々で鑑賞に臨んだのですが、いざ蓋を開けてみたら、ありゃ?なんか違うぞ、と。
謎と言っても、それほど大袈裟なスタンスで臨まなくても物語が進む過程で自然に明らかになるものがほとんどだし、中には、「シャッター・アイランド=精神疾患犯罪者収容島」という背景に気づいた時点で直ぐピンと来る勘の鋭い観客も多いのでは?
誠に勝手ながら自分、証拠から論理的に解決へと導くタイプの作品かと思い込んでいたもので、あの謎全てが禁じ手とは言わないまでも、それならそれであれほど過剰なプロモーションが果たして必要だったのか、番宣の方向性にはちょいとばかり疑問を持たざるを得ないかな。

さて、プロモに対する辛口評はほどほどにして肝心の映画の感想ですが、これが実に実に面白かったのですよ!
これぞ骨太一級品!個人的には★満点あげてもいいくらいです。はからずも自分は序盤でオチに気づいてしまったのですが、気づいてもなお、その面白さが全く損なわれなかったこと、これこそがこの映画が持つ強みかもしれません。
まず舞台が1954年ということもあってか、映像全体の印象が程よい具合に古臭い。これがいい。
CG全盛期の現代に逆行するかのような、いかにも「はめ込み合成です」と言わんばかりの映像。「ありえねーーー!」とツッコミ入れつつもそれはどこかしら懐かく、かつてのサスペンス映画に共通して感じられた陰鬱な雰囲気を再現していたように思います。設定上、海や崖が多く登場することから『ナバロンの要塞』を彷彿とさせるものもあったかな。
ストーリーについても、真相に一瞬触れたかと思いきやさりげなく身をかわされるようなじれったさの中で、忌々しい記憶と焦燥感を抱える主人公が次第に核心に迫っていく過程はミステリファンとして純粋に興奮させられたし、何よりもそんな主人公テディを演じたディカプーの苦悩の表情がドンピシャもので◎。ディカプー真骨頂発揮といったところですね。

主人公が問いかけた最後の一言に一瞬背筋がぞっとしました。
どうやら原作にない(原作と違う?)台詞だそうで、ここはスコセッシ監督、グッジョブ!ですね。
それまで「うーん、なんだかな・・」だった観客もあの台詞で作品の評価が一気にレベルアップした方も多いのでは?

それにしても、少し見ない間にディカプーがまた一段とでっかくなっておりましたなー。驚愕。
いまやちょい細目の相撲力士といった風情?
個人的にはマックス・フォン・シドー さんの出演が嬉しかったですね。
なんつってもクールな殺し屋ジュベールだよ。カッコイイ!(分かる人いるかなー?)
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by marienkind | 2010-04-20 14:32 | 映画評