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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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許されざる者 (1992年、米)


c0046869_1525555.jpg原題: UNFORGIVEN
監督: クリント・イーストウッド
出演: クリント・イーストウッド
    ジーン・ハックマン
    モーガン・フリーマン


「最後の西部劇」――。
この作品を、ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げる。



ご覧の通り、C.イーストウッド監督が「最後の西部劇」と銘打った映画です。
この作品では、劇的な展開を最小限に抑えたことで人間そのものを深く捉えることに成功していると思いました。ただ、終始淡々と進むため、観る時期やタイミングを誤ると「地味」「退屈」で一蹴されてしまう可能性もありそうです。そういう意味でも、繰り返し鑑賞することをお薦めしたい作品です。

例えば、タイトルの「許されざる者」とは誰だったのか。
この命題についても、以前の鑑賞時とは全く異なる印象を受けました。
娼婦の顔を切り刻むカウボーイ、賞金首をかけて殺人を依頼する娼婦、殺戮を繰り返す賞金稼ぎ、そして、独善的な正義のもと権力を振り翳す保安官とそれを黙認する人々……。
考えてみると、ここに登場する誰もが罪の十字架を背負いつつ生きているようにも見えます。
この作品でC.イーストウッド監督は、従来の勧善懲悪という構図を一切排除し、誰もが抱える「悪」の本質、そして人間の「弱さ」と「強さ」を訴えたかったのではないでしょうか。

ラスト、妻の墓前に静かに佇むマニーのシルエットにほろりとさせられました。
彼の心は救われたのでしょうか。


■トラックバック:「許されざる者@映画生活」様「忙しすぎるあなたへ(脱力系?)」様 
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by marienkind | 2005-04-11 10:34 | 映画評