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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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そして、私たちは愛に帰る (2007年 ドイツ・トルコ)


こーゆータイプの映画って自分のテーマじゃないんだよなぁ~と思いつつ、HDDに録画が残っていたし、ちょっと暇つぶしに(酷い)・・・という不純な動機で観始めたのですが、いやぁ~これは観て良かった。思わぬ拾い物をした気分。

c0046869_13501841.jpg原題: Auf der anderen Seite
監督: ファティ・アキン
脚本: ファティ・アキン 
出演: バーキ・ダヴラク
    ハンナ・シグラ
    ヌルセル・キョセ
    トゥンジェル・クルティズ
    ヌルギュル・イェシルチャイ
    パトリシア・ジオクロースカ


ドイツのハンブルグとトルコのイスタンブールを舞台に、三組の親子を巡る愛、喪失、赦しの物語。
オムニバス形式3部構成で、それぞれのエピソードが繋がっています。

第一部 「イェテルの死」
第二部 「ロッテの死」
第三部 「天国のほとりで」

タイトルからもわかるように、全てのエピソードにおいて語られるテーマ、「死」。
ぶっちゃけ誰が死ぬかも予想できちゃうわけだけれど、本作においてその点はあまり重要ではありません。大事なのは、遺された者たちがその喪失感とどう向き合って生きてゆくか、ということ。
これは、監督の死生観に繫がるものかもしれないけれど、「死」は決して終わりではなくそこから生まれるものもあるのだと、そう強く訴えかけているように感じました。

イスラム教に伝わる犠牲祭(Eid ul-Adha)のストーリーへの盛り込み方が絶妙でした。
貧困やテロ問題、教育格差など、“夢体験トルコ8日間の旅”などでは到底窺い知ることのできないトルコの現状を垣間見ることが出来たことも収穫。映画から学ぶことは多いです。
各エピソードに貼られた伏線、微妙に時系列を崩した巧みなプロットなど、ミステリファン視点からも堪能させて貰いました。全てにおいて隙なし、文句なし。
まっこと良い映画でしたわー。おすすめ。
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by marienkind | 2010-07-14 15:01 | 映画評