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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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アンジュール―ある犬の物語


c0046869_7484210.jpgUn Jour, Un Chien

著者 : ガブリエル・バンサン
出版 : ブックローン出版

今日ご紹介するのは、私が一番お気に入りの絵本です。
しかし、ただの絵本ではありません。中に綴られているのはモノクロの鉛筆画のみ、一切の文字を排除した一風変わった絵本なのです。

物語は、人間に捨てられた犬が孤独にさまよう一日を辿ったものです。
犬は、自分を捨てた人間を必死に追い求め、走り、匂いを嗅ぎ、そして空に吠えます。まだそこには一筋の希望が残っています。
しかし、やがて犬は気づいてしまいます。
自分は、「ひとりぼっち」なのだということを・・・。

夕焼けに染まる空、波打ち際の水の冷たさ、風の香り・・・バンサンの描く世界は、そんな温度感がリアルに伝わってくるかのような美しさで溢れています。しかし、その美しさ故、ひとり佇む犬の姿がとても孤独で悲しいものに映りました。
ラスト、犬は再び希望を掴むことができたのでしょうか。
そうあってほしい。そう強く祈りながら本を閉じました。

「アンジュール―ある犬の物語」は、涙なしでは読めない作品です。
でも、機会があればぜひ手にとってみて下さいね。きっと、いつまでも心に残る一冊になると思います。強くお薦めw
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by marienkind | 2005-05-08 00:42 | 書評