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「スター・トレック イントゥ・ダークネス」 (2013年 アメリカ)


「人類最大の弱点は、愛だ。」
……って、どーいう意味ですの?

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遅れ馳せながら、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』鑑賞。2D字幕版。

ネット上で「ネタバレ注意」のキーワードが飛び交っていたので、出来る限り情報シャットアウトしようと思ったのに、ついうっかりどこかで見てしまったらしい。ベネディクト・カンバーバッチ君、もといジョン・ハリソンの正体。
カーン・ノニエン・シン。
狡猾なテロリスト、独裁者、人類最大の脅威。
その形容はさまざまだけど、一方で、深い哀しみを秘めた悲運の人物として映る。
演じるカンバーバッチ君の、「なんとなく守ってあげたい母性本能をくすぐる雰囲気」と相まって、フツーに健全な女子なら彼を一目見て惚れるのではなかろうか。確実に狙ったよね、J.J.監督?そこんところ、小一時間ほどじっくり・・・
まあ、冗談はさて置いても、実に魅力溢れる敵キャラだったと思う。
映画は悪役が魅力的なほど輝くと言うけれど、魅力的すぎてメインキャストが「空気化」しては本末転倒。
真面目な話、今回、微妙に危うかったのでは?

それを吹き飛ばすべく、終盤、巻き返しを図るスポックに度肝を抜かれました!熱いよね~スポック。
前作に比べて、演じるザッカリー・クイントさんのお顔とかお腹周りがポッコリ肉付き宜しくなられていて、そこだけ少し気になるところではあったが、いやぁ~スポックが怒りに我を忘れてカーンをボコるシーンは燃えた燃えた!
名づけて「リミッター解除!スポック怒りの鉄拳!」の巻!(笑)
抑制を失い感情剥き出しになったスポックは、向かうところ敵なし。バルカン人の遺伝子は侮れないと再認識しました。

しかしその興奮も、その後に待ち受けていた展開でテンションダウン。
カーンの血清で無事カークが生還して、ハイめでたしめでたし♪♪・・・ってそれはないわー。
展開が色々都合良すぎるってのもアレだけど、筋書きが個人的に好みじゃないというか。
優生人類が利用価値によって生かされたり抹殺されかけたり、結局、人間の都合で利用しているという点では、マーカス提督と一緒じゃん、と複雑な気持ちになった。そこだけモヤモヤッと余韻が残った次第。

とはいえ、作品としてはぶっちぎりの面白さだったと思う。
J.J.エイブラムス監督は、やっぱり現代における最強SF娯楽映画監督だなと実感。
『スターウォーズⅦ』もこの勢いでお願いしたいですね。はよ頼んます。
by marienkind | 2013-09-20 19:42 | 映画評