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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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ブラザーズ・グリム (試写会)


c0046869_1432636.jpgTHE BROTHERS GRIMM
2005年、アメリカ
監督: テリー・ギリアム 
出演: マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、ジョナサン・プライス他

【STORY】
舞台は19世紀のドイツ。
村では、森の中で少女たちが次々と姿を消すという奇怪な事件に悩まされていた。そんな折、事件の解明を依頼されたのは、当時魔物退治で賞金を稼いでいたウィルとジェイコブのグリム兄弟。
謎を追う彼らは、やがて魔術的な事件に遭遇することになる。



ちょっぴり残酷でブラックなエッセンスがふんだんに盛り込まれた『グリム童話』の世界観。『ブラザーズ・グリム』では、そんなグリムワールドをダイナミックに再現、監督は、これまた独創的な演出で定評のある鬼才テリー・ギリアムです。
ときには、自身のイマジネーションにこだわるあまり作品そのものを暴走させちゃう危険因子を孕んだギリアム監督ですが、その姿勢が常に映画ファンの心をガッチリ掴んできたこともまた事実なり。そんなギリアム監督7年ぶりの最新作とあっては、もちろん観ないわけにはいきませんよねー。
てなわけで、明後日公開を前に一足お先に試写会に参戦して参りました。
えへへ、またまたラッキーなりね♪
総評:★★★☆3.5点


予備知識なしで観に行ったことが功を奏したのか(あるいは、裏目に出たとも言う)、とにかく序盤は驚きの連続でした。
巷で「グリム童話誕生秘話」とか「グリム兄弟の生涯」なんて宣伝文句がポンポン飛び交ってるもんだから、当然その手の映画と信じて疑わなかったワタシ。
だけど、監督が“あの”テリー・ギリアムだということを忘れちゃいけなかったのだ!
映像的には正統派ファンタジー路線を進みつつも、展開的にはこれがなかなかどうして結構ブッ飛んだシロモノだったりする、この落差加減に暫し呆然。
実際、アメリカでは厳しいレイティング(年齢制限)が設定されたと聞き及んでおりますし、事実グロテスクな描写も思った以上に登場します。
いや、実のところ私が驚いたのはそっちの意味じゃないんですけどね(^^;

と、まぁ~その辺のことはさて置き(置いちゃうのかいっ!)、映像面は噂に違わず文句なしの素晴らしさでした。黄みを帯びた色彩が全編に織り込まれてて、19世紀ドイツの寂れた村風景を情感たっぷりに彩ってましたし、何と言っても『グリム童話』独特の幻想的な雰囲気がスクリーン全体から滲み出ていてGood~♪
ストーリー的にも、終盤~エンディングにかけての展開がやや唐突で物足りなさを感じたものの、「わかりやすい」という点において小夏的には◎でした。(最近、斬新すぎて難解な映画が続いたもので実に和みました。)
劇中、「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」、「眠り姫」など『グリム童話』お馴染みのキャラクターが事件の謎にさりげなく絡む演出もなかなか心憎い試み。
『グリム童話』にお詳しい方にとっては、思わずニヤリとさせられるシーンも多かったのではないでしょうか。

c0046869_144646.jpg今回、グリム兄弟に扮したのは、マット・デイモン(右)とヒース・レジャー(左)。
兄ウィルをマットが、弟ジェイコブをヒースが演じたわけですが、最初はこの設定に違和感を覚えたものです。(イメージ的に逆だと思ったもので)
だけど、結果的には「現実主義者の兄」と「夢想家の弟」という正反対の性格をそれぞれが熱演、息の合った兄弟像を見せてくれました。
唯一懸念されていた(?)マット・デイモンのコスチュームスタイルもよくお似合いでしたし、まずはめでたしですw

さて、先ほど「グロテスク描写にご用心」と脅したことで一瞬怯んだ方も多いかもしれませんが、言葉で言うほど深刻レベルじゃありませんからご安心を。
むしろ、『ブラザーズ・グリム』にはコミカルなファクターの方が多いのが特徴的です。ワタクシ、残酷なシーンにもかかわらず何度吹き出しそうになったことか!
そう!ぶっちゃけこの映画、ギャグ路線ブッチギリだったりするのです!
私が、冒頭で「呆然とした」と言ったのもまさにこの点だったわけですが、好意的に解釈すれば、『グリム童話』に秘められた物語の「残虐性」と童話としての「ファンタジー性」、これら両者のコンセプトがしっかり息づいた作品と言えなくもないのかな。(とりあえず無理やりキレイにまとめようとしているらしい。笑)
いや、兎にも角にも観ないことには何も始まりませんって!
一度ご覧頂ければ一目瞭然、この可笑しさを心底ご理解いただけるはず。
そして、奇妙な脱力感をみんなで共有しようではありませんか!ぜひぜひ♪
(2005.10.27 試写会鑑賞)

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by marienkind | 2005-11-01 17:23 | 映画評