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PLUTO 3巻


PLUTO 3巻_c0046869_11411743.jpgPLUTO 3―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
出版:ビッグコミックス
著者:浦沢 直樹×手塚 治虫



ネタバレ少々。
未読の方でこれから読むぞ!って方は要注意です。



いやはや、やっとこさの3巻です。
2巻発売が去年の4月だから、およそ1年ぶりってことになるんですね。いくらなんでも空白期間長すぎですって。このペースでは完結するまでどれほどの年月がかかることやら。
いえ、もちろん最後までお付き合いさせて頂きますけどね。

【STORY】
アトム、モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、そしてゲジヒト!!素晴らしき最強ロボットに贈られた恐怖の花園!!人とロボットが共存する社会で発生した最悪の殺戮と破壊!!犯人の目的は・・・・・!?正体は・・・・・!?(本書帯あらすじより)


あらすじにやたら「!!」の多用が目立つ第3巻。(笑)
まあ、それだけ話のスケールがデカクなってきたってことですか。
巻を重ねるごとに、ストーリーがどんどんどんどん壮大且つややこしくなってくるのは浦沢作品の常ですが、それにも増して鬱な展開まっしぐらなのが気になる今日この頃。手塚先生のオリジナル版もこんなにユーウツな物語なんですかね?

そんな中、唯一の癒しキャラとして登場したのがウランちゃんです。いいねーウランちゃん。
人間に限らず、生きとし生ける全ての者に対して「心の恐怖探知能力」を持つ彼女。“なんちゃってPLUTOのオッチャン”との心温まるエピソードにはしんみり泣かされてしまいました。
その後のドンデン返しにはちょっと仰け反りそうになりましたけど、読者のミスリードを誘うという点においては大成功!恐るべし、浦沢マジックですわ。
それはそうと、あのオッチャンは本当に今回でお役御免なのかしら?あのヨレヨレ具合がいかにも「浦沢キャラ」だっただけに、これでオサラバしちゃうのは勿体ないと思うんだけどな。
個人的には、電子頭脳搭載後の再登場を希望。切に・・・。
(2006年4月某日読了)

☆『PLUTO』1巻&2巻の感想は、こちら
by marienkind | 2006-05-11 21:08 | 書評