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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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ニュースの天才 (2003年、米)


c0046869_0242470.jpg原題: SHATTERED GLASS
監督: ビリー・レイ
出演: ヘイデン・クリステンセン  
    ピーター・サースガード 
    クロエ・セヴィニー
    スティーヴ・ザーン 
    ハンク・アザリア 
    メラニー・リンスキー 
    ロザリオ・ドーソン 
    マーク・ブラム 
    チャド・ドネッラ



これ、実話だったんですね。
『ニュースの天才』というタイトルの印象から、コミカルな社会派ドラマをイメージしていた私としては、思わぬ反撃を食らった気分ですわ。でも、期待してなかったせいか(?)かなり楽しめました。

【STORY】
大統領専用機エアフォース・ワンに唯一設置され、アメリカ国内で最も権威ある政治雑誌といわれたニュー・リパブリック紙の若き編集者スティーブン・グラスは、次々とユニークかつ斬新な切り口でスクープを我が物とし、若干25歳で成功への階段を登り詰めたかに見えた。
しかし、スティーブンが手掛けた記事に捏造疑惑が浮上したことで事態は一転し・・・。

c0046869_0245057.jpg主人公のスティーブン・グラスを演じるのは、アナキン・スカイウォーカーでお馴染みヘイデン・クリステンセンです。栄光から一気にダークサイドに転落していくさまが、ふと誰かさんを彷彿させるようでもありましたが・・・・、まあ、いいや。(笑)
実話ということで、当時の出来事がほぼ忠実に再現されたそうですが、「何故、捏造するに至ったのか?」という肝心な部分が具体的に語られていなかったため、心理的に追い詰められていく主人公の焦燥感や苦悩がリアルに伝わって来なかったことは残念でした。あるいは無駄なドラマ性を削ぎ落として、ごくシンプルにジャーナリズムの本質を抉り出そうという狙いなのかな。
それでも、心の動揺を押し殺して必死に弁明を繰り返すヘイデン君の切羽詰った表情は、かなり真に迫っておりましたけど。(彼の潤んだ瞳は天然かしら?)

c0046869_0252368.jpgだけど悲しいかな、本作で軍配が上がったのは、悩める編集長チャックを演じたピーター・サースガード、この人だったりします。
部下の不祥事に悩みながらも、ジャーナリストとして真相究明しようと奮闘するチャックの孤独な戦いっぷり、これが実にカッチョイイ。対する主人公が、どうしたって「口先だけのお調子マン」に見えちゃうだけに、観客の心は一気にチャック編集長応援モードへとなだれ込んでしまうのだ。
ええ、もはや主人公そっちのけの存在感です。
それでも、ヘイデン君が辛うじて主人公としての影の薄さを露呈するに至らなかったのは、ひとえにサースガード君のいい具合に抑えた演技の賜物だと思います。ヘイデン君も決して悪くはなかったけど、今回は残念ながら一歩及ばずだったかな。

ちなみに、スティーブン・グラスが捏造していたのは、ニュー・リパブリック紙記事41タイトルのうち、27タイトルにも及ぶそうな。ほほぅ、これだけ完璧にでっち上げるってのも一つの才能だろうから、『ニュースの天才』の邦題も、なるほど言い得て妙かもしれないぞ、と。(笑)

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by marienkind | 2006-06-14 00:54 | 映画評