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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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バロン (1989年、米)


c0046869_1125571.jpg原題: THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
監督: テリー・ギリアム
出演: ジョン・ネヴィル
    サラ・ポーリー
    エリック・アイドル
    オリヴァー・リード
    ジョナサン・プライス
    スティング
    ロビン・ウィリアムズ
    ユマ・サーマン
    ヴァレンティナ・コルテーゼ
    アリソン・ステッドマン
    スティーヴン・バーコフ



トルコ軍占領下のドイツを救うため立ち上がった主人公が巻き起こす大騒動を描いたファンタジー。とは言え、その展開たるや、月やら地底王国やらを散々彷徨った挙句、魚に喰われちゃったりするわけで、どちらかというと荒唐無稽なお伽話と言ったほうがいいかもしれませんね。
ちなみに、主人公のモデルとなったのは、当時「ほらふき男爵」として世界中に名を馳せたバロン・フォン・ミュンヒハウゼン(本名:カール・フリードリッヒ・ヒエロニュムス・フォン・ミュンヒハウゼン)という18世紀ドイツに実在した人物です。そのニックネームといい、エピソードといい、何気に嘘くさい匂いがしなくもありませんが、彼が実在したのは正真正銘本当の話です。

さて、詳しいストーリーは実際に映画をご覧になって頂くとして、私が、昔々の初見時から忘れられないシーンをひとつ挙げるとすれば、バロンことフォン・ミュンヒハウゼン男爵(ジョン・ネヴィル)とヴィーナス(ユマ・サーマン)が地底王国で出会うシーン、やっぱりこれっきゃないです。
c0046869_11275348.jpgとにかく演じるユマ・サーマンの美しいこと、神々しいこと。
イタリアルネサンス絵画の巨匠、サンドロ・ボッティチェリが描いた「La nascita di Venere」をモチーフにしたと言うだけあって、絵画からそのまま抜け出たような優雅な佇まい、惜しげもなく披露した裸体は、女性の私でも思わず息を呑み見惚れてしまうほど。その後につづくバロン&ヴィーナスの華麗なる空中舞踏シーンとセットで堪能するべし、です。
あ、そうそう、忘れられないと言えば、もうひとつ。
c0046869_11281176.jpgロビン・ウィリアムスの名(迷?)演技、あれも衝撃的でしたねぇ。
あのハイテンションっぷりから彼自身ノリノリで演じているのはわかるけど、ちょいと暴走気味というか、とにかく、とことんイッちゃってます。
トホホなロビン・ウィリアムスを拝みたい方は、こちらも必見。

ってことで、ドリーム満載(若干悪趣味)といった風情の『バロン』ではありますが、このオモチャ箱をひっくり返したかのような猥雑なイメージこそが、まさにギリアムワールドそのものなんですね。
ぶっちゃけ、物語としてはかなり無茶苦茶やってるわけで、フツーだったらドン退きしそうなものを、限界ギリギリのところで「さもありなん」と捻じ伏せちゃうこのパワーは、いったいどこから生まれてくるのやら。この辺が、ギリアムさんが「鬼才(奇才?)」と呼ばれる所以かも。
ストーリーも、溢れんばかりの愛と夢物語の中に「嘘くささ」がほどよく利いていて、その旅の終わりにアッと驚く仕掛けを披露してくれちゃったりする。なんといっても、語り手が「ほらふき男爵」ですから、騙しのテクニックについてはお手の物ってわけなのだ。

c0046869_12264573.jpgそんな夢と現(うつつ)の摩訶不思議ワールドを、一人でも多くの方にたんまり味わって頂きたいと思うわけですが・・・、うーむ、さてさて、皆さまにとって吉と出ますか凶と出ますか。
とりあえず、珍しいもの見たさでチャレンジしてみるってのも一興だと思います。ぜひぜひぜひ。

・・・・・と、無謀にもお薦めしてみた。
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by marienkind | 2006-08-13 16:28 | 映画評