七月のうさぎ(休止中) marienkind.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

自転車泥棒 (1948年、伊)


c0046869_1413658.jpg原題: LADRI DI BICICLETTE
監督: ヴィットリオ・デ・シーカ
原作: ルイジ・バルトリーニ
脚本: チェザーレ・ザヴァッティーニ
    スーゾ・チェッキ・ダミーコ
出演: ランベルト・マジョラーニ
    エンツォ・スタヨーラ
    リアネーラ・カレル
    ジーノ・サルタマレンダ



“ネオリアリズモの傑作”と評される『自転車泥棒』。
なるほどリアリティの追求という意味では、確かに容赦ない結末でした。
いろんな意味で泣けるわね、これは。

本作は、自転車を盗まれたアントニオが息子とともに奔走する一日を描いた物語です。
時代は荒廃した戦後イタリア、失業に喘いでいたアントニオはようやっと職にありつけるのですが、その仕事にはどうしても自転車が必要。当然、極貧の一家には自転車を買うお金なんてありゃしません。
とりあえずベッドシーツやらそこらへんのガラクタをかき集めてお金を用立て(こんなモノが売れるところがスゴイ)、何とか自転車を一台ゲット!無事、仕事を貰うことが出来たわけです。・・・が、しかーし!!

ザックリ切り取られたような苦いラストに、誰もが暗澹たる気持ちを抱くことと思います・・・。
好きか嫌いか問われたら、う~~ん( ̄~ ̄;) 、どうだろう。個人的には、真っ当に生きて来た人間が、最後に至っても報われないストーリーってあまり好みじゃないんですよね。
だって、このお父ちゃん、災難に次ぐ災難で、本当にとことんツイてないんですもの。(;_;)
エンディング、ポロポロ涙を流しながらそっと父親の手に縋る息子の表情が切なすぎます。
どれほど深く傷ついたであろう幼い心、そして、父アントニオの惨めな気持ち・・・。唯一、真っ直ぐ父親を見つめる息子の曇りない瞳に救われた思いもあったけど、それでも虚しさとやりきれなさが勝ったラストでした。
お父ちゃん、ツライやね。

とにかく世の父親にはぜひ一度観て頂きたい映画です。でもって、このときのアントニオの選択にどんな感想を抱くものか是非伺ってみたい。とりあえず、ご覧になる際は涙拭くハンカチをお忘れにならぬよう・・・・。
(2006年12月10日 DVD鑑賞)
[PR]
by marienkind | 2006-12-14 22:26 | 映画評