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七月のうさぎ(休止中) marienkind.exblog.jp

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン


リリー・フランキーさんの同名自伝長編の映画化。
原作ヒット、単発&連続ドラマ化、映画化と来て、どうやらついに舞台化もされるようで・・・。
なんだかな~、 「セカチュー」といい「電車男」といい、最近ではこの手のメディアミックスが当たり前になってるんですかね? もちろんそれなりに需要があるからでしょうけど、個人的にはちょいやり過ぎって気も・・・。
と言ってる自分も、結局それに乗せられて劇場に足を運んだ一人だったりするのですが。
でも、やっぱりオダジョー主演だしね!ここはひとつ観とかんとね!んなこと当然だわね!
ってことで行ってきましたよ。5月4日「みどりの日」(←いまだ違和感)、うちのオカンを伴って観てまいりました。


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン _c0046869_0435690.jpg監督: 松岡錠司
原作: リリー・フランキー
脚本: 松尾スズキ
出演: オダギリジョー
    樹木希林
    内田也哉子
    松たか子
    小林薫
    冨浦智嗣
    田中祥平
    谷端奏人
    渡辺美佐子
    佐々木すみ江
    原知佐子



ええ話や~~。

物語そのものは、ドラマチックな起伏もなくマッタリとしたテンポで進むのだけど、そもそもここで描かれていることが「ありふれた日常」なのだし、これはしゃーない。まあ、自分としては、露骨にドラマ性をアピールされちゃうと、そこにあざとい匂いを嗅ぎ取ってしまうヒネクレ者なので、むしろこのくらいのノリでちょうどいいッス。
トータルとしては、一見地味だけどワンシーンワンシーンをきちんと丁寧に練り上げてるな、という印象を受けました。生意気かもですが、作り手側の映画に対する誠実な姿勢を感じましたです。
しかし、さすがにこの歳(?)になると「親の死」というテーマにやたらと弱くなるものです。私自身、老いてゆく親を持つ身として、映画で描かれた出来事は決して他人事じゃなかったですもん。だから、「オカンの死」がメインテーマとなる後半以降の展開は、ホント冗談抜きでしんどかった。描写がね、これがまた容赦ないのよ。後半はほとんど「ボク」と一緒になってボロ泣きしてました。(;_;)
ちなみに、号泣ポイントNo.1はオカンが「ボク」の卒業証書を大事そうに抱えてひたすら拭き拭きするシーン。あれには一気に涙腺やられました。久々に映画館で嗚咽と鼻水が止まんなくて難儀したとです。
「ベストセラー」ってだけでスルーしていた原作だけど、やはり一度はちゃんと読まねばなるまいな!(力説)
(↑まんまとメディア戦略にハマってるし。)

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン _c0046869_19391789.jpgキャスト陣でやはり注目すべきは、樹木希林さん&内田也哉子さんの夢の(?)母娘対決母娘競演でしょう。
也哉子さんは、何事にも動じない太っ腹な若き「オカン」を飄々と気持ち良さげに演じていてなかなかの好印象。晩年の「オカン」樹木希林さんの圧倒的な個性の前に霞みそうだなあと思ってたけど、全く要らぬ心配でしたね。まったくもって遺伝子パワーは侮れんですわ。
オダジョー@ボクは相変わらず気負いのない柔らかな雰囲気がナイスでした。リリー・フランキーさんを演じるにあたり、「オダジョーが格好良すぎてちょっとねー」と噂されていたらしいのですが、そうかなぁ? 以前、ブログ友のどさんこさんも仰ってたけど、リリーさんとオダジョーってビジュアル的に結構似たもの同士という気もしますけど。(おぃ)
そうそう、ついでに余談ですが、今回は無駄に豪華なカメオ出演者も話題の一つになってますよね。まず現時点でチェックできた方をピックアップすると、小泉今日子、宮崎あおい、仲村トオル、柄本明、松田美由紀・・・、
うーん、なんかもっと見かけた気がするんだけどなぁ?
(2007年5月4日 劇場鑑賞)


【オ・マ・ケ】
さて、ここで質問。「リリー・フランキーって何する人ぞ?」
知名度だけはやたらデカイのに、実際のところ何やってる人?と問われたら今ひとつ即答できないのがフツーだと思います。そんなアナタでもこれならわかるっ!!・・・・・はず?
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン _c0046869_16414631.jpg← 「おでんくん」
あ、あれ、わかんないッスか?おっかし~な~。( ̄~ ̄;)
私はこのアニメで「原作 リリー・フランキー」の名を知ったのですが。
この脱力するっきゃない癒しのユルキャラをご存知ないとは、実にもったいないことですわよ(いや、私も2~3回しか観てないけどさ)。とにかく一度ご覧あれ♪  

「おでんくん」公式ウェブ
by marienkind | 2007-05-07 10:10 | 映画評