七月のうさぎ(休止中) marienkind.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

ベオウルフ/呪われし勇者 (2007年、米)


「ポーラー・エクスプレス」に続き、ロバート・ゼメキス監督が贈るモーション・キャプチャー・アニメーション!!とのことでひそかに楽しみにしていた一本なのですが、、、

c0046869_17121196.jpg原題: BEOWULF
監督: ロバート・ゼメキス
脚本: ニール・ゲイマン
    ロジャー・エイヴァリー
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: レイ・ウィンストン
    アンソニー・ホプキンス
    ジョン・マルコヴィッチ
    ロビン・ライト・ペン
    ブレンダン・グリーソン
    クリスピン・グローヴァー
    アリソン・ローマン
    アンジェリーナ・ジョリー



いや、確かに最先端のアニメ技術だというのは一目でわかるし、フルCGによる丹精で美しい映像は保証付きだけど、あまりに絵画的でツクリモノ感が否めないし、戦いにおける泥臭さや息づかいが全く感じられず、なんだかやけに薄っぺらな印象を受けちゃったのですね。
(↑ かつて「300」を絶賛していた人とは思えんセリフだ。)
それに、せっかくの豪華キャストなのに「オールCGでした」って、なんか寂しくありません?
アンジーは相変わらず艶やかでため息が出るほどの美しさだったけど、中にはCGによる変貌が凄すぎて「アナタ誰デスカ?」の方も若干名。これだったらヘタに実写×CGの融合なんて面倒なことをせず、丸ごと普通のアニメ(若しくは実写)で良かったのでは?とか思ったり。
c0046869_1317458.jpg
必見!これが脅威の「大改造!劇的ビフォーアフター@ベオウルフ」だ!!

ストーリーについても、全体的に物足りなさが残ってしまったという印象ですね。
個人的には、骨太で硬派な英雄譚を本作に期待していたのですが、全体的に「起承転結」の盛り上がりに欠け、結果的に尻切れトンボになってしまったような気がします。
ラストでべオウルフが対峙するドラゴンは、己の過ちが具現化したも同様の存在で、それはまた彼自身の「業(ごう)の深さ」の象徴でもあるのだから、もっと彼の苦悩や悔恨の念といった、“人間ベオウルフ”の心のドラマに焦点を当てても良かったんじゃなかろうか。
その辺があやふや状態のままラストへ突入しちゃったものだから、折角の「呪いの連鎖」というドラマティックなエピソードも悲劇のエンディングもイマイチ活かし切れずボンヤリした印象で幕を閉じちゃった。これはちょっと勿体ない。
c0046869_9423326.jpg

なんだか言いたい放題言っておりますが(実際言ってるけど)、トータルとして見ればそこそこ面白かったんですよ。ツッコミどころなんてそりゃもうテンコ盛りだし。(怪物グレンデルとの戦闘時、「なにもスッポンポンで戦わんでも。鎧くらいつけとけ!」と冷静につっこんだ人は少なくないと思う。)
まぁ冗談はともかく、最大の収穫は「ベオウルフ」の物語について知るキッカケになったことですかね。英文学最古の叙事詩なんてなかなか触れる機会ありませんからね。
とりあえず、これを機に関連本も幾つか手に取ってみたいと思ってますが、まずは、ストゥーラ・ガンナーソン監督&ジェラルド・バトラー主演映画「ベオウルフ」をチェキかな。
どうやらDVD化されているみたいなので、早速比較合戦など、、、。
c0046869_9372871.jpg
(2007年11月 試写会鑑賞)
[PR]
by marienkind | 2007-12-08 11:24 | 映画評