七月のうさぎ(休止中) marienkind.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (2007年、米)


いやーこれはエグイわ。なるほど噂どおりでした。
ジョニデLOVE(は~と)だけでうっかり観に行った日にゃ絶対後悔すると思います。
まぁ自分の場合、昔からスプラッター大好き妹の影響でこういったシチュエーションに比較的馴染んで(?)いたのでカミソリで喉ザックリ系は思いの外平気・・・かも?(慣れって怖い)
でもって、ひとつの“絵”として、藍色を基調とした映像に「血の赤」が映えていて綺麗だったわ~♪とか言ったりしたら、やっぱりドン引きします?(するよなぁ~)

c0046869_2001135.jpg原題: SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
監督: ティム・バートン
原作: スティーヴン・ソンドハイム
    ヒュー・ウィーラー
出演: ジョニー・デップ    
    ヘレナ・ボナム=カーター
    アラン・リックマン  
    ティモシー・スポール    
    サシャ・バロン・コーエン  
    エド・サンダース
    ジェイミー・キャンベル・バウアー
    ローラ・ミシェル・ケリー
    ジェイン・ワイズナー



物語は、かつて妻子を奪われ無実の罪で投獄された理髪師ベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)が15年後ついに脱獄、名前を“スウィーニー・トッド”と改め、自分を陥れた悪徳判事タービン(アラン・リックマン)に復讐を企てるというお話です。

こういったベタベタな悲劇っていいですね。わかりやすい展開って大好きなんですの。
惜しむらくはタービン判事を演じたアラン・リックマンに究極の「悪」を感じなかったところですか。確かに歪んではいたけれど、求めても得ること叶わない「愛」に飢えた男なのだと思うと何だか憎みきれない。むしろ哀れに見えてくるから不思議です。(リックマン効果とも言う?)
そんなタービン判事のヘタレっぷりにより、トッドの残虐性が一層際立つ結果となるのもまた皮肉な話。次第に観客の気持ちも「トッド、そろそろいい加減にせ~よ~」の方向に傾いていくわけですが、それが狙いであれば大成功?人間性を失い、“DEMON”に成り下がった男が最後に辿り着く絶望と狂気、そして究極の孤独、それこそティム・バートン監督が本作において最も描きたかったテーマだろうと思うから。
だけど、観る側の心情としてはちょっとキツイ。主人公の暴走があまりに凶悪ゆえついてゆけない、共感できないってのは結構シンドイものよ、とさりげなく訴えてみたり。

c0046869_202572.jpg

その点、エド・サンダース君扮するトビーの言動は一貫して説得力があったと思う。
自分をどん底の生活から救ってくれたミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)に対し、雛が親鳥に懐くかのごとく一途でひたむきな想いを寄せるトビー。
――貴女のためならなんでもする。貴女を“あの悪魔”から守るんだ――
彼がラストで選択した行動は至ってシンプルかつ明快です。ある意味、最後まで自分を見失うことなく明確な意志をもって復讐を遂げた、とも言えますか。願わくば、この先彼にはささやかな幸せを掴んで貰いたいものですが・・・な~んか切ないなぁ。
c0046869_2023549.jpgしっかし、エド君、キミはかなり良かったよ。(サービスショットなのだ→)
ロン毛ヅラを被っての初登場時、「何だ?このヘンテコなガキンチョは?」と思わせといて終盤あれほど魅せてくれるとは。
オコチャマのくせして、えらい男前なセリフ吐いてくれたりするもんだから、オネエサン思わず胸キュンキュンしてしまったではないか。(笑)

c0046869_2032439.jpg

さて、最後に楽曲の話なぞ。
今回、映画版では舞台版と同様スティーヴン・ソンドハイムの楽曲を使用したそうですが、シンプルで美しい旋律に聴き惚れた観客も多かったのではないでしょうか。
私は、イケメン船乗りのアンソニー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)が口ずさむ、
“I feel you, Johanna~♪”のフレーズがずっと耳に残って困りました。他の曲はあまり印象に残らなかったのに、あの曲だけ夜寝付くまでずーーっとリフレイン。(つーか、あれだけ散々引っ張っといてアンソニーとジョアンナってその後どーなったんですかね?・・・まあ、いっか←いや、よくない)
ジョニー・デップとアラン・リックマンの緊迫感溢れる掛け合い漫才ハーモニーも息がピッタリ、響きがとてもリズミカルで耳にとても心地良かったですねー。

けどねー、そんでもやっぱりエグイわけよ!
なので、とりあえずR15限界突破できる自信のある方のみオススメしとこうかな。
血塗れ耐性がないとけっこう来ますからね。一応、念のため警告。
(2008年2月15日 劇場鑑賞)

■トラックバック:
「映画の心理プロファイル」様「或る日の出来事」様「この世界の憂鬱と気紛れ」様
「けちけちオヤジのお気楽ダイアリーズ」様「よろ川長TOMのオススメ座CINEMA」様
[PR]
by marienkind | 2008-02-19 22:30 | 映画評