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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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ハプニング (2008年、米)


M・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』を鑑賞。

いや、本当はずいぶん前に観ていたんですがね。
感想も早く書かねばと思いながら、『ダークナイト』の強烈なインパクトの前に記憶が遥か彼方に行っちゃいまして・・・もう書くのやめちゃおうかな?とも思ったんですが、でもねぇ。
やっぱり自称“シャマラー”としてはこれをスルーするわけにゃいかんよな~と思うし、それにひょっとしたら「小夏さんの書いた『ハプニング』感想、読みたーーい!!」な~んて嬉しいこと言って下さる方もいらっしゃるかもしれませんしね。(・・・いるのか?)

c0046869_17412299.jpg原題: THE HAPPENING
監督: M・ナイト・シャマラン
脚本: M・ナイト・シャマラン
出演: マーク・ウォールバーグ
    ズーイー・デシャネル
    ジョン・レグイザモ
    アシュリー・サンチェス
    スペンサー・ブレスリン
    ベティ・バックリー
    ヴィクトリア・クラーク
    フランク・コリソン
    ロバート・ベイリー・Jr
    ジェレミー・ストロング
    アラン・ラック
    M・ナイト・シャマラン
    アリソン・フォランド
    クリステン・コノリー



そんなわけで、『ハプニング』です。これ、特にネタバレも何もないっすね。
ただただ原因もわからないまま人間がバタバタ死んでいくだけ。ただそれだけ。
「テロリストの仕業?」とか「自然ウィルス?」とか、その原因(らしきもの)は劇中でさりげなく説明されるけれど、最終的な結論はラストに至っても明らかになりません。
地震や竜巻同様、「自然の脅威の一種らしい」ということのみ。それも推測に過ぎません。
でも、確かにこのまま温暖化が進めば環境破壊はもちろん、『ハプニング』のような災厄(?)が突然起こっても決して不思議じゃないよねぇ~・・・なんてことを漠然と考えさせられたり。
シャマランが作品に仕掛けるメッセージってわりと明快ストレートで好きです。
『シックス・センス』の頃から一貫してブレがありません。環境問題や人種差別等その時代に対応した問題提起+「生と死」について。非常にわかりやすいです。
それを、いかにもな社会派ドラマで深刻に訴えるでもなく、B級テイストのノリで軽くやっちゃうところがシャマランらしくていい。

c0046869_238388.jpg

ただ、以前から気になっていたことがひとつ。
シャマランは人間描写がイマイチって気がするんですよね。本編の幕間に人間ドラマが挿入されるのですが、これがどうも“とってつけた感”があるというか蛇足に思えて仕方がない。
例えば本作の主人公と妻の関係。ある秘密を隠し持つ二人が(これが大した秘密じゃない)、共に命の危機を乗り越えることで互いに歩み寄る、というエピソード。夫婦に託された友人の娘との心の交流を絡めて感動ドラマとして盛り上がるはずなのに、悲しいかな微妙にチープ感が否めない。これはキャストのせいなのか、はたまたシナリオの問題なのか・・・。
個人的には後者のような気がしてならんのですが、ここはしつこく追究するまい。
というかね、もういっそシャマランは人間ドラマ抜きで勝負したらいいですよ。
とりあえず背筋が凍るようなオーソドックスなホラーを強く希望!
だって『ハプニング』、冗談抜きに怖かったんだもーん。
「未知なるものに襲われる恐怖」という点については正直あまり怖さを感じなかったのだけど、人間として機能停止した「ヒト」が自ら命を絶つ、そのビジュアルがねぇ~・・・ひぃ~~
今までずっとホラーにもスプラッターにもそこそこ耐性があると思っていた小夏さんですが、『ハプニング』の「死にざま」には心底ギョッとしましたよ。視覚的に怖いったらありゃしない。

c0046869_17501138.jpg

こういったホラーセンスって努力して培われるものじゃないし、テクニックだけ駆使しても限界があるものだと思うけど、シャマランは人が潜在的に「怖い」と感じるツボを実によく心得ているなといつも感心させられます。それ以外はわりと穴だらけで作品自体はバランス悪かったりするんですが、ホラー視点にかけてはマジでピカイチだと思う。これは天賦の才かもしれん。
となれば、そこをアピールしない手はないですよ。
なので、シャマラン監督には、本気で一度純然たるホラー映画ってヤツに取り組んで貰いたいですねぇ。だって、シャマラン監督が撮った『TATARI』とか『SESSION9』とか、ちょっと興味ありません?私はめっさ観たいんですがっ!!!!!!(力説)
・・・・え?作品がマイナー過ぎてわからんですと?
(2008年8月2日 鑑賞)
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by marienkind | 2008-08-17 10:56 | 映画評