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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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カテゴリ:書評( 57 )



またやってしまったよ。本の一気買い。(^^;
今日は、ハリポタの新刊を買うことが目的だったのに、案の定、余計なものまでどっちゃり買い込んでしまいました。あああ、嬉しいやら、財布が痛いやら。


c0046869_20461869.jpgc0046869_20463579.jpg未亡人の一年(上下巻)
ジョン アーヴィング、新潮文庫


私にとっては初ジョン・アーヴィングです。村上春樹に通じる食わず嫌い作家の一人でしたが、今回は書店で開催していた「アーヴィング祭り」に便乗してw


c0046869_20502852.jpgc0046869_20511695.jpg聖女の遺骨求む 修道士カドフェルシリーズ(1)
死体が多すぎる 修道士カドフェルシリーズ(2)
エリス・ピータース、光文社文庫


一度廃刊の憂き目にあったけど、最近光文社から復刊されたみたいです。シリーズ全21巻。
全部読めるのか?自分。(^^;


c0046869_20514644.jpgオデッサ・ファイル
フレデリック・フォーサイス、角川文庫


最近の読書傾向がまったり路線だったので、この辺で一つハードな物をと思いゲットしました。あのフォーサイスですからおそらくハズレはないでしょう。(ほとんど知らないけど。爆)


c0046869_2052549.jpg
パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
立風書房


未開の地サモアの酋長が初めて西洋文化に触れたときの演説をまとめた一冊です。数ページ捲った感触はなかなか良し。


c0046869_20531348.jpg『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第6巻 上下巻
J. K. ローリング、静山社


本日のメインディッシュ、ハリポタ最新作です。
ただいま一心不乱に読書中。その間ネット落ちすると思われますが(えーっと一晩くらい?)、ご了承下さいませw



あ、そういえば今日は『ダ・ヴィンチ・コード』の公開初日でしたね。
早速ご覧になった方もいらっしゃるのかしら?
公開に先駆けて上映されたカンヌ映画祭では、「失笑を堪えきれなかった」という酷評を散々目にしましたけど、堪えきれないほどの笑いっていったい・・・???
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by marienkind | 2006-05-20 19:03 | 書評

PLUTO 3巻


c0046869_11411743.jpgPLUTO 3―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
出版:ビッグコミックス
著者:浦沢 直樹×手塚 治虫



ネタバレ少々。
未読の方でこれから読むぞ!って方は要注意です。



いやはや、やっとこさの3巻です。
2巻発売が去年の4月だから、およそ1年ぶりってことになるんですね。いくらなんでも空白期間長すぎですって。このペースでは完結するまでどれほどの年月がかかることやら。
いえ、もちろん最後までお付き合いさせて頂きますけどね。

【STORY】
アトム、モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、そしてゲジヒト!!素晴らしき最強ロボットに贈られた恐怖の花園!!人とロボットが共存する社会で発生した最悪の殺戮と破壊!!犯人の目的は・・・・・!?正体は・・・・・!?(本書帯あらすじより)


あらすじにやたら「!!」の多用が目立つ第3巻。(笑)
まあ、それだけ話のスケールがデカクなってきたってことですか。
巻を重ねるごとに、ストーリーがどんどんどんどん壮大且つややこしくなってくるのは浦沢作品の常ですが、それにも増して鬱な展開まっしぐらなのが気になる今日この頃。手塚先生のオリジナル版もこんなにユーウツな物語なんですかね?

そんな中、唯一の癒しキャラとして登場したのがウランちゃんです。いいねーウランちゃん。
人間に限らず、生きとし生ける全ての者に対して「心の恐怖探知能力」を持つ彼女。“なんちゃってPLUTOのオッチャン”との心温まるエピソードにはしんみり泣かされてしまいました。
その後のドンデン返しにはちょっと仰け反りそうになりましたけど、読者のミスリードを誘うという点においては大成功!恐るべし、浦沢マジックですわ。
それはそうと、あのオッチャンは本当に今回でお役御免なのかしら?あのヨレヨレ具合がいかにも「浦沢キャラ」だっただけに、これでオサラバしちゃうのは勿体ないと思うんだけどな。
個人的には、電子頭脳搭載後の再登場を希望。切に・・・。
(2006年4月某日読了)

☆『PLUTO』1巻&2巻の感想は、こちら
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by marienkind | 2006-05-11 21:08 | 書評

博士の愛した数式


c0046869_14333220.jpg著者:小川 洋子
出版:新潮社


[僕の記憶は80分しかもたない]
博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた――記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。(本書あらすじより)



本書は、映画『博士の愛した数式』の原作です。一応再読なり。
正直なところ、初読み時の感想としては、うぅーん?という感じでした。
芥川賞作家だけあって、透明感ある文章は実に美しいの一言なんだけど、逆にそこがリアルに心に響いてこなかったというか、要は、個人的にピンと来なかったってことになるのかな。今回改めて再読してみて、前回より登場人物に心を寄せながら読めたことは収穫でした。私の場合、博士の義姉が貫いた愛情の形に思わずウルッときちゃったんですけど、ちょっと泣きポイントずれてますかね?
総評:★★★☆3.5点

タイトルに「数式」の二文字が入っているだけあって、もうイヤっていうほど数字のオンパレードで物語は展開しますが、数学が苦手な方でも全然オッケーでしょう。
だけど、博士の数式講釈ってのがすこぶる魅力的なので、数学の得意な方ならもっと楽しめるんだろうな~と思うとやっぱり癪かも(笑)。「オイラーの公式」に至っては何が何やらだったしなぁ。(それ以前に自分の勉強不足を認識するべし)
でもまあ、マイ頭脳レベルでは江夏の背番号が○○○とわかっただけでも良しとしたいッス。個人的に久々ヒットのトリビアだったので。
(2006年4月15日 再読)
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by marienkind | 2006-04-17 19:58 | 書評

イン・ザ・プール


c0046869_1921397.jpg
イン・ザ・プール

著者:奥田英朗
出版:文春文庫



本書は、精神科医・伊良部一郎と彼を取り巻く悩める者たちの姿を綴った、全5話からなる連作短編集です。主人公が「精神科医」というだけあって、主題は現代人が抱えるストレスや心の悩み、これらをユーモアたっぷりに描き出しています。
・・・・と、ここまではいかにも現代を反映した良作っぽい紹介文のようですが、いやはや、その描き方たるや半端じゃなく強烈でした。どう強烈かというと、本書の主人公伊良部一郎、こいつが世にも珍しいトンデモ医者だったのだ。
まず、その設定からしてフツーじゃない。色白デブでフケが浮き出るボサボサ髪、意味なく注射を打ちたがる注射フェチ、極めつけは異常なまでのマザコン男ときた。
雑誌ananのアンケートを実施したら、間違いなく「抱かれたくない男」のナンバーワンに君臨するようなヤツです。ええ、ぶっちゃけキモイです。

そして、一方の患者たちも、これまた奇妙な症状を抱えています。
ストレスから「内臓が学級崩壊」している編集者(『イン・ザ・プール』)、性器が勃ったままという奇病にかかったサラリーマン(『勃ちっぱなし』)、常にストーカー妄想がつきまとう女性(『コンパニオン』)、ケータイ中毒の高校生(『フレンズ』)、そして火の始末が気になるあまり生活に支障をきたすルポライター(『いてもたっても』)、など。
当然、皆が皆、藁にも縋る思いで伊良部のもとを訪れるわけですが、当の伊良部に患者を治そうとする姿勢が全く見られません。むしろ、不謹慎にも面白がってるフシがあるから悩める当事者としては堪ったもんじゃない。
それでも、ノーテンキな声で「毎日通ってねぇ~♪」言われちゃうと何故か逆らえないのが優柔不断なジャパニーズ気質。結局、伊良部に対する不信感が拭えないまま、せっせと病院通いが始まるわけですが・・・・。

本書は、いわゆる感動巨編とかそんな大袈裟なモノではありません。
どちらかというと、アホな伊良部と触れ合っていくうちに、心に抱えるモヤモヤがいつの間にか「笑い」に昇華されちゃうような、そんなユル~イ癒しを提供してくれる一冊です。でも、私にとっては、久々に「本」との出会いを実感した一冊でもありました。正直、本書でそれを実感するってのもかなり納得いかんのですけどね。(笑)
とにかく、「笑い」に飢えてるとき、またはネガティブモードの時に最適だと思います。腹が捩れるほど笑わせてくれる一冊も、ときには必要ではないでしょうか。
オ・ス・ス・メ♪
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by marienkind | 2006-04-03 20:39 | 書評

PLUTO (1)(2) ―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より―
浦沢直樹×手塚治虫
ビッグコミックス(小学館)


そういやこれ、「買うぞ!」宣言したっきりでレビューがまだでしたね。
めちゃめちゃ今さらですが、既刊2巻までの感想など簡単に。


c0046869_16171638.jpg【1巻あらすじ】
スイス最強のロボット・モンブランが、何物かに破壊された。同じ頃、ロボット保護団体幹部の人間が殺害される。一見無関係に見える二つの事件。しかし遺体には共通の奇妙な“角(ツノ)”に似たコラージュが施されていた。



c0046869_19431469.jpg【2巻あらすじ】
ロボット人権擁護家と欧州有数のロボットの殺人。捜査するゲジヒトは、犯人の目的の一つが彼を含めたスーパーロボットの破壊だと推理する。警告のため、標的と思われるロボットを次々訪ねるゲジヒト。その中にアトムもいた。



正直、「PLUTO」が泣けるストーリーとは全く予想だにしてなかったので、いい意味で騙された感が強かったです。最初から最後まで涙腺ゆるゆる状態でした。
まず序盤28ページ(通常版)、早くもここで降参。それからはどのページを読んでもダメでした。ノース2号のエピソードに号泣し、ブランドとヘラクレスの友情にボロ泣きし、ゲジヒトとアトムのさりげない心の交流にまでウルウル来る始末。
この状態があと何巻続くものやら・・・。まったく先が思いやられます。
でも、泣かせるばかりじゃないんです。
あくまでメインとなるのはサスペンスフルな展開であって、全編に渡って読み手の気を逸らすということがありません。なんつーか浦沢氏って「ここ一番」の盛り上げ方がピカイチなんですよね。「MASTERキートン」然り、「MONSTER」然り。
とにかく、ストーリー構築の巧さにかけては、下手な映画や小説よりよっぽど優れていると思いますので、未読の方は一度手に取ってみることをオススメします。
騙されたと思って是非w

・・・でもって、突然ですが!ふっふっふっふっふ~~~♪
遂に!遂に出たらしいんですよ!何が?ええ、待望の第3巻が!
今回、貴重な情報を下さったのは、お友だちブロガーのKKさんです。謝謝!
さーて、明日にでも早速書店に直行するとしますかね。

【3/27追記】
注!「PLUTO 3巻」の通常版は、3/30(木)発売だそうです。こちら。
しっ、失礼しました(汗)。笑って許してちょ。
まあ、楽しみは後回しってことで。(いやー!楽しみは前倒し派なのだ。)
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by marienkind | 2006-03-26 20:51 | 書評

著者:伊坂幸太郎
出版:祥伝社文庫


c0046869_1675170.jpg二人組みの銀行強盗はあまり好ましくない。二人で顔を突き合わせていれば、いずれどちらかが癇癪を起こすに決まっている。縁起も悪い。例えば、ブッチとサンダンスは銃を持った保安官たちに包囲されたし、トムとジェリーは仲が良くても喧嘩する。
三人組はそれに比べれば悪くない。三本の矢。文殊の知恵。悪くないが、最適でもない。三角形は安定しているが、逆さにするとアンバランスだ。それに、三人乗りの車はあまり見かけない。逃走車に三人乗るのも四人乗るのも同じなら四人のほうが良い。五人だと窮屈だ。という訳で銀行強盗は四人いる。(本書序文より)



読んでいてひじょ~に楽しい本でした。
本書は、『陽気なギャングが地球を回す』のタイトル通り、陽気で憎めないギャングたちが大活躍する脱力系ハードボイルドです。
とにかく肩のチカラを抜いてサクッと読むのがコツ。
頭を空っぽにして思いっきり笑うべし。そしてあっと驚くべし。
総評:★★★★☆4.5点

主人公は、嘘を見抜く名人「成瀬」、スリの天才「久遠」、演説の達人「響野」、正確な体内時計を持つ「雪子」の4人。彼らの裏の顔は、なんと銀行強盗団です。
銀行襲撃でゲットした4千万を横取りされるという不運に見舞われたトホホな彼ら。奪還に動き出した彼らを待ち構える二転三転のアクシデント。果たして彼らが4千万を取り戻せる日は来るのか。そして最後に笑うのは誰なのか――。

何気にどこぞで聞いたような話ですが。(笑)
でも、そこのところは今をときめくミステリ作家伊坂幸太郎。
単なるドタバタミステリと思わせといて、そこかしこに満遍なく「伏線」を仕込んでいたりするから抜け目ない。それも悔しいほど完璧なのです。
とにかく伊坂作品を読むたび感心するのは、無駄と思えるセリフや描写が一切ないってこと。アホでどーでも良さそうな会話の隅々にまでキチンと意味があって、必ずどこかで活かされて来るのだから侮れません。
伊坂ファンにとっては周知のことかもしれませんが、彼の作品は伏線の収束タイミングが絶妙で実に気持ちいいッスね。心底惚れ惚れしちゃいます。

とりあえず、アニメ『ルパン三世』や映画『スティング』のような、「してやったり!」「してやられたり!」の展開がお好きな方であれば、絶対楽しめること請け合いです。
ワタクシ如きがここで下手に語るよりも、まずは一読されるが宜しい。
超~オススメですぞ♪
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by marienkind | 2006-02-23 20:12 | 書評

白夜行


c0046869_1281978.jpg白夜行

著者: 東野圭吾
出版: 集英社文庫


【STORY】
1973年、大阪の廃ビルで男の刺殺体が発見される。
捜査の結果、男の身元は質屋「きりはら」の主人と判明するが、その後、浮上した容疑者が死亡、被害者と最後に会っていたと思われる未亡人もガス中毒死と不審な死を遂げ、事件は実質上迷宮入りになってしまう。
本書は、事件当時小学生だった被害者の息子「亮司」と未亡人の娘「雪穂」のその後20年に渡る物語である。


今、『白夜行』がバカ売れしててどこの書店でも品薄状態らしいですね。
『容疑者Xの献身』が直木賞受賞、『白夜行』がドラマ化と、何だか狙ったかのようなタイミングですけど多分気のせいでしょう(笑)。とにかくこの勢いはすごい。
Amazonのトップセラーなんて、ほぼ「東野圭吾」で占められていましたよ。
普段の私だったら、まずこのタイミングで読むことはないと思います。
でも、今回ばかりは別なのだ。仲良しブロガーの紅玉さんがめちゃめちゃ絶賛していたし、それ以上に彼女の記事に強く刺激を受けてしまったのです。
読む前は、正直なところ「そんなに面白いのかい?」という疑問が全くなかったわけじゃないんですよ。しかし、案の定一度読み始めたらページを捲る手が止まらない。
結局、完徹に近い状態で読み倒してしまいました。
総評:★★★★☆4.5点(限りなく満点に近い4.5点)

東野圭吾は、常に新しい小説スタイルに果敢にチャレンジし、ときにユーモアたっぷりの切り口で楽しませてくれるお気に入りの作家です。
しかし、今回ほど一風変わった作品も珍しいのではないかしら。
特筆すべきは、本書が主人公二人の内面描写を一切省き、その行動だけを追う展開に徹している点でしょう。物語を構成するエピソードもひどく断片的で、主人公を取り巻く第三者視点で淡々と綴られるのみ。亮司と雪穂の接点も、劇中明示的に語られることはありません。しかし、物語が進むにつれてバラバラだったパズルの断片が繋がり始め、やがてひとつの輪郭が浮かび上がってくるんですよ。(結果的に、パズルの絵そのものは未完成のまま終わるんですけどね←ネタバレ?)
くぅーーー! この見事なまでの構成力と言ったら!文句なし!さすがの巧さです。過去読んだ東野作品が、かなりの確率で「期待ハズレで賞」だったなんてことは、この際忘れることに致しましょう。ええ、忘れますとも。

ちなみに、タイトルの『白夜行』とは主人公の人生(心?)を表したものです。
――太陽の下を歩きたかった――と呟いた亮司。
――私には太陽などなかった――と語った雪穂。
この言葉で、わたしは亮司という男が一気に好きになったけど、同時に雪穂への気持ちも決定的になってしまいました。わかったような口をきくつもりは毛頭ありませんが、この世には、やっぱり許せないことってあると思うのよ、雪穂さん。
・・・・ごめんなさい。告白めいた心の叫びでした。
(2006年1月22日読了)
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by marienkind | 2006-01-28 22:16 | 書評

車輪の下


c0046869_18484458.jpg車輪の下

著者:ヘルマン・ヘッセ
翻訳:高橋 健二
出版:新潮文庫


課題図書と言えば必ず登場する本。再読です。
昔読んだときは、主人公にさっぱり共感できないしストーリーは超退屈だし、挫折寸前で何とか読み終えたような状態でしたけど、今回は一気にいけました。
総評:★★★★4.0点

大人たちの期待を一身に背負いエリート神学校に入学したハンス少年が、ある事件をきっかけに味わう挫折と失望。一時期は人生の成功を約束されたも同然だった彼が、周囲に翻弄されながら転落の一途を辿る顛末には強く胸が締め付けられました。正直、かなりしんどかったというのが本音ですね。
一応、総評は★4点で高評価。これは、この物語が純文学の傑作と評される理由が今回に至ってようやく理解できたから。読了後ひどく心を揺さぶられましたからね。
だけど・・・基本的に好きじゃないんですよ。こういう虚しい展開は。
このラストが意味するところに、現代のエリート教育に対する警告があるというのはわかるけど、それでもこの結末はあまりに辛い。やるせなさの極みです。
ハンス少年にも、ひとかけらの救いはあったのだと思わなきゃ、とてもじゃないけどやりきれません。そうそう、『フランダースの犬』の後味とかなり似てるかな。
(2006年1月15日 読了)

c0046869_18492618.jpg【余談】
今回改めて再読して、全体的に漂う耽美な雰囲気が過去ブレイクした竹宮恵子の『風と木の詩』という少女漫画に酷似していてビックリでした。ご存知ですか?竹宮恵子女史。
『車輪の下』中盤、ハンス少年と級友ハイルナーが初めて触れ合う下りなんてサラリと流してるけど結構キワドイ。境界線上にある関係の危うさに一人勝手にドキドキしちゃったり。
ああ~なんて邪な視点。ホント大人ってや~ね。(笑)
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by marienkind | 2006-01-18 20:46 | 書評

新解さんの謎


c0046869_1334029.jpg新解さんの謎
著者:赤瀬川 原平
出版:文春文庫

辞書の中から立ち現われた謎の男。魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない―。「新解さん」とは、はたして何者か?三省堂「新明解国語辞典」の不思議な世界に踏み込んで、抱腹絶倒。でもちょっと真面目な言葉のジャングル探検記。紙をめぐる高邁深遠かつ不要不急の考察「紙がみの消息」を併録。(「BOOK」データベースより)


何やら訳の分からん紹介文ではありますが、「新解さん」とはすなわち三省堂出版『新明解国語辞典』のこと。ちなみに、「はてなダイアリー」によれば、
赤瀬川原平が、その著書「新解さんの謎」で、三省堂の「新明解国語辞典」の著述者として仮想した架空人格。同辞典の解説文に見られる、食べ物の嗜好などの一般の辞典には無い人間味のある主観的な記述に注目したもの。
転じて、三省堂「新明解国語辞典」の愛称。
だそうです。ふぅ~ん・・・・・どっちにせよ意味不明だけど、まぁいいや。
さて、本書は、『新明解国語辞典』(第4版以前)に収録されている言葉・用例について、画家&作家の赤瀬川原平氏独自の切り口で解説したもの。ある意味、究極の「新解さん研究本」と言っても過言じゃありません(笑)。
本書を実際に読まれた方はご存知かと思いますが、これがまぁ、呆れるほど無責任かつ辛辣な語り口。そして、「ボケ」と「ツッコミ」乱れ飛ぶ文章が爆笑モノです。
ワタクシ、初めて読んだのが邪道にも立ち読みだったのですが、恥ずかしながら一人笑い転げてしまいました。公衆の面前だというに・・・・・あぅ。
・・・で、肝心の内容ですが、かなりHな表現満載だし女性蔑視もいいところなので、ぶっちゃけ好き嫌いが分かれるかもしれません。でも、フツー怒り心頭になりそうな私が笑って許せちゃうのだから、恐るべし赤瀬川マジック。
キャパの広い皆さんなら全然オッケーだと思いますよん♪

とりあえず、記事を読んで興味を持たれた方は、是非ご一読あれ。
ただし、本屋での立ち読みは厳禁ですぞ。
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by marienkind | 2005-12-14 18:49 | 書評

c0046869_1243892.jpg
葉っぱのフレディ ―いのちの旅―

著者:レオ・バスカーリア
翻訳:みらい なな
出版社:童話屋


『葉っぱのフレディ ―いのちの旅―』
読むたび泣ける一冊といえば、文句なしにこれ。
記事を書くにあたって再読してボロ泣きしたのは言うまでもありません。

   生とは――死とは――いのちとは――。

誰もが一度は考えるであろうこの問いを、ちっちゃなちっちゃな葉っぱのフレディ視点で語られていきます。
簡潔な言葉ひとつひとつの中に私たちが生きていくヒントがいっぱい。心の琴線に触れるフレーズもたくさんあって、ページを捲るたび涙してしまいます。
たかが絵本と侮るなかれ、いつまでも心に残る良書だと思いますので、子供よりもむしろ大人に読んで頂きたい一冊ですね。強くお薦め。

   まだ経験したことがないことは、こわいと思うものだ。
   でも考えてごらん。世界は変化しつづけているんだ。
   変化しないものは、ひとつもないんだよ。
   春が来て夏になり秋になる。葉っぱは緑から紅葉して散る。
   変化するって自然なことなんだ。
   きみは春が夏になるとき、こわかったかい?
   緑から紅葉するとき、こわくなかったろう?
   ぼくたちも変化しつづけているんだ・・・。
   (本文より)

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by marienkind | 2005-11-11 12:36 | 書評