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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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ブログ友達のところでは、ちらほら桜の便りも届いているというに。

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春は遠いぜ・・・。
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by marienkind | 2006-03-30 09:22 | 日々思ふこと

PLUTO (1)(2) ―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より―
浦沢直樹×手塚治虫
ビッグコミックス(小学館)


そういやこれ、「買うぞ!」宣言したっきりでレビューがまだでしたね。
めちゃめちゃ今さらですが、既刊2巻までの感想など簡単に。


c0046869_16171638.jpg【1巻あらすじ】
スイス最強のロボット・モンブランが、何物かに破壊された。同じ頃、ロボット保護団体幹部の人間が殺害される。一見無関係に見える二つの事件。しかし遺体には共通の奇妙な“角(ツノ)”に似たコラージュが施されていた。



c0046869_19431469.jpg【2巻あらすじ】
ロボット人権擁護家と欧州有数のロボットの殺人。捜査するゲジヒトは、犯人の目的の一つが彼を含めたスーパーロボットの破壊だと推理する。警告のため、標的と思われるロボットを次々訪ねるゲジヒト。その中にアトムもいた。



正直、「PLUTO」が泣けるストーリーとは全く予想だにしてなかったので、いい意味で騙された感が強かったです。最初から最後まで涙腺ゆるゆる状態でした。
まず序盤28ページ(通常版)、早くもここで降参。それからはどのページを読んでもダメでした。ノース2号のエピソードに号泣し、ブランドとヘラクレスの友情にボロ泣きし、ゲジヒトとアトムのさりげない心の交流にまでウルウル来る始末。
この状態があと何巻続くものやら・・・。まったく先が思いやられます。
でも、泣かせるばかりじゃないんです。
あくまでメインとなるのはサスペンスフルな展開であって、全編に渡って読み手の気を逸らすということがありません。なんつーか浦沢氏って「ここ一番」の盛り上げ方がピカイチなんですよね。「MASTERキートン」然り、「MONSTER」然り。
とにかく、ストーリー構築の巧さにかけては、下手な映画や小説よりよっぽど優れていると思いますので、未読の方は一度手に取ってみることをオススメします。
騙されたと思って是非w

・・・でもって、突然ですが!ふっふっふっふっふ~~~♪
遂に!遂に出たらしいんですよ!何が?ええ、待望の第3巻が!
今回、貴重な情報を下さったのは、お友だちブロガーのKKさんです。謝謝!
さーて、明日にでも早速書店に直行するとしますかね。

【3/27追記】
注!「PLUTO 3巻」の通常版は、3/30(木)発売だそうです。こちら。
しっ、失礼しました(汗)。笑って許してちょ。
まあ、楽しみは後回しってことで。(いやー!楽しみは前倒し派なのだ。)
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by marienkind | 2006-03-26 20:51 | 書評

c0046869_16245532.jpg原題: AEON FLUX
監督: カリン・クサマ
原案: ピーター・チョン
出演: シャーリーズ・セロン
    マートン・ソーカス 
    ジョニー・リー・ミラー
    アメリア・ワーナー 
    ソフィー・オコネドー 
    フランシス・マクドーマンド 
    ピート・ポスルスウェイト



最近、『ミュンヘン』『シリアナ』と重めの映画が続いたので、いい気分転換になるかと思ったのですが、結果は「可もなく不可もなく」に終わっちゃいました。
ただ、映画サイトのレビューなどで散々叩かれているほど酷いシロモノではなかったです。トータルで見ればそこそこ面白かったのではないでしょうか。
とは言え、「製作費6000万ドル」にはちょいと首を傾げざるを得ないかなぁ。
総評:★★★3.0点

【STORY】
西暦2011年、人類は新種のウィルスにより99%が死滅、科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげでなんとかぎりぎりのところで全滅を免れた。生き残った500万人は汚染された外界から隔てられた都市ブレーニャで安全かつ平和な生活を送るようになる。西暦2415年、トレバーの子孫と科学者で構成された政府は秩序維持の名の下に圧政を敷いていた。そんな政府に強い疑いを抱く反政府組織“モニカン”は、最強戦士イーオン・フラックスに君主暗殺を命じ、政府の中枢である要塞へと送り込むのだった。
(allcinema ONLINEより)

反政府組織の名前、↑であらすじを読むまでずっと「モヒカン」だと思ってました。
あ、つまんないですね。どーでもいいですね。スイマセン。(^^;
まあ、そんな話は置いといて、何となくどこかで見かけたようなストーリーだなぁと感じたことは確かです。「人類の99%が死滅、生き残った人類は汚染された外界から隔てられた場所で~」などは『アイランド』とまるで瓜二つだし、演出&アクションは『マトリックス』の焼き直しと言われても仕方ないかな?のテイスト。
いわゆる「スタイリッシュ」と言われている従来の作品以上に斬新なものはありませんので、そこんところを期待していくと肩透かしを食らうかも。多分ね。

でも、そんなこたぁ~あんまり問題じゃないですよ。どちらかっていうと、本来映画の中で明確にすべきことが、キチンと語られてないってことの方が納得できんのですよ。
終盤、イーオン(シャーリーズ・セロン)の生い立ちだけは辛うじて判明するものの、反政府組織で活動するに至った経緯、「モニカン」の実態、これらがほとんど語られず仕舞い。そもそも「モニカン」の親玉(フランシス・マクドーマンド)、アレいったい何者やねん?という謎が大きく残る。
ここまで謎が謎のままってことは、シリーズ続編を想定してるか、あるいは描写の必要性無しと切り捨てたかのどちらかだと思うのだけど、ストーリーの練り方次第では感動路線も狙えただけに実にもったいない。ひとつの物語を完結させる意味でも、もうちょっと丁寧に描き込んで欲しかったかな。

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(C)2005 Paramount Pictures. All Rights Reserved

でもね、こうやって文句を垂れながらも、何故か観ているうちにシャーリーズ・セロンの「美」を堪能できりゃいいかぁ~って気になってくるから不思議なのです。
というか、それが『イーオン・フラックス』の正しい観方なのかもしれません。
つまり、その他の些細なことはどーでもいいと。(汗)
いや、ここまで言うと語弊があるかもしれませんが、彼女の完璧な美貌&抜群のプロポーション露出度限界突破のファッション、そして華麗でクールな戦闘っぷりに見惚れるだけでも一見の価値ありでしょう。
とにかくウハウハものなんですから。ええ、そりゃもう!
(2006年3月16日 劇場鑑賞)

【トラックバック】
「或る日の出来事」様「イーオン・フラックス@映画生活」様
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by marienkind | 2006-03-22 19:38 | 映画評

オリジナル版 『インファナル・アフェア』
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ハリウッドリメイク版 『The Departed』
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ああ、案の定、オリジナル版の泥臭さが見事に削ぎ落とされちゃってるよ。
っていうか、リメイク版が微妙にコントっぽく見えるのは気のせいですかね?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

さて、とりあえず気を取り直して。
今日は、WOWOWでオリジナル三部作一挙放送ですよん♪
   『インファナル・アフェア』 15:00~
   『インファナル・アフェアII 無間序曲』 16:50~
   『インファナル・アフェアIII 終極無間』 20:00~
未見の方は、この機会に観るのだ!観るのだ!!観るのだ!!!


■情報元:allcinema ONLINEMovies Online
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by marienkind | 2006-03-18 14:38 | 映画情報

悪魔祓いの後、謎の死を遂げた少女の実話を基にした映画『エミリー・ローズ』。
この映画のテレビスポット、おそらく皆さんも一度くらいはご覧になってると思いますが、今回、あるシーンを巡ってクレームが殺到しているそうです。
ちなみに、問題のシーンってのがこれ。

■記事:悪魔のイナバウアーCMに抗議が殺到!

c0046869_2203857.jpg記事によると、この仰け反ったポーズがイナバウアーにソックリやん!という苦情の電話が相次いでるみたいッスね。だからと言って、悪魔のイナバウアーというネーミングセンスもどうかと思うが。(^^;
っていうか、フツー直結するか?イナバウアーに。(・・・でも言われてみれば)

実際のところ、このテレビCMってマジに怖いんで「あのテレビスポットをとりやめろ」のクレームもわからなくはないです。いや、ほんっと怖いんですって!
だけど製作者の皆さんも、まさかイナバウアーに足元をすくわれるとは、誰も予想してなかったのではないでしょうか。たまたま時期的にタイミング悪かっただけなのにねぇ・・・、踏んだり蹴ったりというか何というか。
あ、でもクレームも捉え方次第ではいい宣伝になりますからね。
ラッキ~♪ってヤツかも。

■オフィシャルサイト:『エミリー・ローズ』
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by marienkind | 2006-03-15 22:53 | 映画情報

c0046869_1375888.jpg元大関貴ノ浪の音羽山親方が持病の心臓病を患い入院されていたそうです。
一報を聞いたときは、力士は体重あるからそりゃ心臓にも負担がかかるわな~なんて暢気に構えていたのですが、どうやら一時は心臓停止というかなり危険な状態に陥っていたというから驚きです。
先日の大相撲初場所では、デーモン小暮閣下と漫才のような解説を繰り広げていたというのに、一体どーゆーこっちゃ?

記事によると、診断書には「急性呼吸不全、心房細動、敗血症」など深刻な病名が幾つも列挙されているとのこと。とりあえず生命の危機は脱したそうですが、本当に大丈夫なんだろうか・・・。
現役時代、長身を生かしたダイナミックな相撲をとる一方、どこかしら脆く不器用な印象のある貴ノ浪関が好きだった。
空前の若貴ブームにも惑わされることなく、一途に彼を応援し続けていた一ファンとしては、突然のこのニュースに心中穏やかではいられません。
現在は手術を受けて容態は安定しているそうですが、とにかくしっかり養生して頂きたい。一日も早くご回復されることを心から願ってやみません。

◆記事:元大関貴ノ浪が長期入院 心臓病、現在は危機脱す
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by marienkind | 2006-03-12 07:46 | 気になる話題

シリアナ (2005年、米)


c0046869_12454338.jpg原題: SYRIANA
監督: スティーヴン・ギャガン
出演: ジョージ・クルーニー 
    マット・デイモン 
    アマンダ・ピート 
    クリス・クーパー 
    ジェフリー・ライト 
    クリストファー・プラマー 
    ウィリアム・ハート 
    マザール・ムニール 
    ティム・ブレイク・ネルソン 
    アレクサンダー・シディグ



じつに骨太な社会派サスペンスでした。
骨太も骨太、硬すぎて私では手に負えませんでしたよ。どなたか柔らかく噛み砕いてストーリーの全容をキチンと説明して頂けませんでしょうか、、、という、ジョーダンはさて置き。
マジメな話、大筋は何とか理解できたものの、細部まで把握するに至っておりません。
だって無茶苦茶難しいんですよぉ~半端じゃないんですよぉ~!
ってことで、今回はほとんど役に立たないレビューと予めご理解下さいませ。切に。

【STORY】
舞台は、石油ビジネスの利権渦巻く中東。大手弁護士事務所に所属するベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)はアメリカ石油企業の巨大合併を巡る調査を依頼される。一方、エネルギーアナリストのブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、ある事件をキッカケに中東某国の王位継承権を持つ王子のアドバイザーとして採用される。そんな折、ベテランCIA工作員のボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)に下されたある極秘指令とは?

“『トラフィック』スタッフチームが再び総力を結集!”だそうです。
なるほど、複数のエピソードが並行して描かれるお馴染みの手法ね。そっかそっか、確かに。
って、ワケわかんないしー!(絶叫)
『トラフィック』の3方向攻めもツライと言えば辛かったけど、これほどじゃなかったですよ。
前作で上手いこといったもんだから、『シリアナ』で一層パワーアップしちゃったのね。ますます磨きがかかっちゃったのね。とにかく思考する隙を与えられないまま、ぶつ切りエピソードが次々と慌しく展開されるのには正直参りました。余韻に浸る間もなく、ただひたすら画面を追うことを強いられるのは、かなりキツイものなりね。(^^;
おそらく、全てを俯瞰的に描くことで事件の全貌を浮き彫りにしようとする製作者サイドの狙いなのだろうけど、展開の目まぐるしさばかりが強調されて、結果的に混乱に拍車をかけてしまったことは否めませんね。(つーか、あの弁護士はいったい何をしようとしていたんですか? せめてこれだけでも誰か教えてちょ。)
もう少し全体に余裕を持たせた構成にすれば、製作者の意図するところがもっとストレートに観客に伝わったと思うのですが、、、うーん、どうなんだろ。
結局のところ、再度勉強してから出直して来いってことか?
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(C) 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ジョージ・クルーニーはこの映画でCIA工作員ボブを演じるにあたり14kg増量したとか。
その甲斐あって見事なまでにふくよかなオッサンの出来上がり。アゴ髭効果もあり、一見「彼」とは気づかないほどの変貌っぷりでした。そういう意味でも、納得のオスカー受賞というわけだ。(笑)
エネルギーアナリストのブライアンを演じたマット・デイモンもなかなかの好演。唯一、観客と同じ目線で物事を捉えている人物として描かれています。ブライアンの存在がなかったら、潤いのない虚しさだけが残るラストとなったことでしょう。貴重な役どころでした。
その他、クリス・クーパーウィリアム・ハートなど絶妙な渋さを誇るキャラが多いこともポイント高し。いずれにせよ、オヤジ萌え~(笑)な方は必見かも。

ちなみに、「SYRIANA」とは、ワシントンのシンクタンクで実際に使われている専門用語で、イラン・イラク・シリア3国が1つの民族国家になることを想定した中東再建プロジェクトのこと。この映画を観て、世界は結局「米国主導」で動いていることを改めて痛感、薄ら寒い気持ちになりました。
そして、追い討ちをかけるかのようにラストで突きつけられる衝撃の事実。
ここで描かれていることは、もちろんフィクションではありますが、国家規模でこのような行為が平然と行われているとしたら?想像するだに恐ろしいことです。身が震える思いがします。

兎にも角にも、これからご覧になる方は予習を怠らず気を引き締めて鑑賞に臨んで頂きたい。
付け焼刃程度の知識では歯が立ちません。できれば事前にパンフなどを買って熟読してからがベターかも。そんでもって、アホな私にこと細かくご教授下さいまし。どうか。
(2006年3月2日 試写会鑑賞)

【トラックバック】 「星のカケラ」様「曠野の「ねたバレ!」映画日記」様
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by marienkind | 2006-03-09 15:24 | 映画評

今年1月15日にNASAの彗星サンプルリターン探査機「スターダスト」が地球に持ち帰った彗星の塵(ちり)の解析が、兵庫県佐用町の大型放射光施設「SPring-8(スプリング・エイト)」にて始まったそうです。

■記事:彗星の塵の解析開始 太陽系成り立ち解明へ

c0046869_2334790.jpgこの装置の中に太陽系誕生当時の物質が入ってるって言われても、咄嗟にはちょっとピンと来ないやね。
だって、46億年前ッスよ。46億年前!
研究チームは、塵の中に含まれている有機物から生命起源の謎にも迫ると意気込んでいるみたい。
ひえぇ~!ワクワク半分、ちょっぴり怖っ!


ちなみに、↓はNASAで一足先に公開した「彗星の塵(ちり)」画像。
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画像©NASA/JPL

Wow!ハート型だー!綺麗や~☆

■情報元:NASA
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by marienkind | 2006-03-04 00:16 | 気になる話題

c0046869_9405724.jpgMUNICH
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: エリック・バナ     
    ダニエル・クレイグ     
    キアラン・ハインズ     
    マチュー・カソヴィッツ     
    ハンス・ジシュラー     
    ジェフリー・ラッシュ     
    アイェレット・ゾラー     
    ギラ・アルマゴール     
    ミシェル・ロンズデール     
    マチュー・アマルリック



原作が諜報機関モサド元暗殺メンバーの告白を基にしたノンフィクションってことで、「実録」っぽい映画なのかしら?ちょっと苦手かも~と思っていたのですが、予想外にヒューマンドラマ色豊かな作品でした。とは言っても、安っぽいキャッチコピーにあるような“感動超大作!”ってノリとも全然違うんですけどね。
総評:★★★★4.0点

舞台は、1972年のミュンヘン五輪。
オリンピック開催中にイスラエル選手団がパレスチナテロ集団「黒い9月(ブラック・セプテンバー)」に襲撃され人質11人全員が死亡するという惨劇が起こる。
その報復として、イスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を計画、諜報機関モサドの精鋭5人からなる暗殺チームを組織する。
映画では、歴史の裏に隠されていた暗殺の実態とそれに伴う暗殺メンバーの苦悩が描かれています。

今回ばかりは、スピルバーグお得意の役者陣(え~っと、トム・ハンクスとか・・・?)を持ってこなくて大正解だったと思う。彼らがどうこうってよりも、エリック・バナが文句なしに良かったので。いえいえ、至って大真面目な話しですよ。
とにかく、見事な熱演でした。
実に平凡な家庭人だった主人公アヴナーが、愛国心と使命感から淡々と任務を遂行していく姿、そして、次第に「報復」が愚行であることに気づき苦悩する下りでは、誰もが心を痛めたのではないでしょうか。いかにも実直そうなエリック・バナは、アヴナー役にドンピシャでしたね。
さらに脇を固める俳優陣も魅力のひとつでしょう。
個人的には情報屋ルイを演じたマチュー・アマルリックが非常に印象的でした。一度見たら忘れられない超個性的なお顔立ちは、ちょっと癖になりそうだわ(笑)。
ジェフリー・ラッシュはさすがの七変化俳優ですね。モサド諜報管理官のエフライムを演じていたのが彼だと終盤まで気づかなかったくらいですから。
渋さ抜群だったのは、後処理係カールを演じたキアラン・ハインズ。マチュー・カソヴィッツの役どころもなかなか面白かった。6代目ジェームズ・ボンド、もといスティーヴ役のダニエル・クレイグは冷徹そうな淡い瞳がナイスですわね。

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イスラエル・パレスチナ問題の根源は、究極的には旧約聖書まで遡る根深いもの。「カナンの地(パレスチナ)は神がイスラエルの民に与えた約束の地」でしたっけ?(かなりうろ覚えでスミマセン・・・)
本作に関しても、国家情勢等の問題から思うようにプロモーションが出来なかったと聞き及んでますし、撮影も極めて短期間で秘密裏に進められたとか。
まあ、テーマがテーマですから反響が大きいのは当然のことと思いますが、イスラエル・パレスチナどちらか一方に偏ることなく、両者を徹底的に突き放した視点で描き切ったスピルバーグの姿勢は評価したいです。何よりも、自身もユダヤ系であるスピルバーグその人が、タブー視されているこの問題に真摯に取り組んだことに大きな意味があると思うのです。

この映画を観て、陰惨極まりない描写に不快な感情を抱く方が多いかもしれません。30年経った今も繰り返されている報復の連鎖に暗澹たる気持ちに陥るかもしれません。だけど何かを感じただけでもいいのではないか。少なくとも、知ることを放棄して無関心でいるよりずっといいのではないか。
  「報復を繰り返していても何も解決しない!
   こんなことの先に平和なんてあるわけない!」

ラストシーンでアヴナーの言い放ったセリフが虚しく胸に突き刺さります。
果たしてこの先、彼の心に平安が訪れることはあるのだろうか・・・。
ふとそんなことに思いを馳せながら映画館を後にしました。
(2006.2.24 劇場鑑賞)

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「星のカケラ」様「或る日の出来事」様「太陽がくれた季節」様
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by marienkind | 2006-03-01 10:26 | 映画評