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心に残った映画や読書の記録。日々の備忘録のようなモノ。【ブログ管理人:小夏】


by 小夏
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「藁の楯」 2013年 日本


「清丸国秀。この男を殺してください。
   御礼として10億円お支払いします。」

ただし、

1.清丸国秀に対する殺人罪、
   もしくは傷害致死で有罪判決を受けた者(複数可)
2.国家の許可をもって清丸国秀を殺害した者

上記をその条件とする。


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映画では、この広告を巡って一億総殺人凶と化してしまう。
日本全国どこに行っても、「キヨマル殺せ」である。
とは言うものの、その条件として「きちんと罪を償うこと」「秘密裏の暗殺は許されないこと」が厳守されなければならないことを考えると、劇的にオイシイ話とも思えない。
現実問題として、今の平和ボケしたニッポンでこんな荒唐無稽な状況が成り立つか?些か疑問である。
・・・などと、最初のうちは斜に構えた見方をしていたのだが、いやはや大変申し訳ない。
とっても面白かったです。ジャンピング土下座させて下さい。(笑)

ただひとつ残念なのは、中盤までの怒涛の展開から一転、終盤での急激な失速モードである。
特に、エンディング直前に繰り広げられる銘苅警部補(大沢たかお)の独擅場、あれには首を傾げざるを得ない。
それまでの不条理な展開を台無しにするが如くの叙情的アプローチは、事件の幕引きとしては相応しくないと感じたのだが、どうなのだろう?
人それぞれ好みの問題もあると思うが、個人的にはその点だけ不満が残った。

しかし、それら諸々を差し引いても十分面白い作品だったと言える。
中でも、藤原竜也扮する「人間のクズ」は、生理的嫌悪を感じるほどであった。
「あれは演技じゃない。割と素だ。」とは三池監督談であるが、彼の存在感が作品の評価5割増で底上げ貢献していることは、多くの観客が認めるところであろう。
間違いなく本作品のMVP。
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by marienkind | 2013-05-06 14:16 | 映画評