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チャーリーとチョコレート工場


CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
2005年、アメリカ
監督: ティム・バートン
出演: ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ノア・テイラー
    ヘレナ・ボナム=カーター、ディープ・ロイ、クリストファー・リーほか

ウィリー・ウォンカが経営する世界一を誇るチョコレート工場。
しかし、その全貌は一切謎に包まれていた。ある日ウォンカ氏は、世界で5枚の「ゴールデン・チケット」を引き当てた者に限り、工場見学を許可するとの声明を発表するのだった。

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やたっ!ようやく観て来ました!!
わくわくした!ドキドキした!めちゃくちゃ面白かったー!
文句なし!期待していた以上に楽しめました。

1971年ジーン・ワイルダー主演『夢のチョコレート工場』に続き2度目の映画化となった本作品、原作はご存知ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』 です。
奇天烈でブラックな原作版ダール・ワールドのファンでもあった小夏としては、ティム・バートン監督がこの世界観をどう料理するものか興味津々、期待は限界まで膨らんでいたのでした。
しか~し!そこはイマジネーションの天才ティム・バートンだったのだ!
原作を忠実なまでに再現、それどころか監督ならではのエッセンスをプラス。
独特の映像センスと遊び感覚が見事に融合したバートン・ワールドの原点を久しぶりに見たような気がしました。評価はもちろん♪
★★★★★5点満点 (ほほほ、トーゼンっしょ☆)


チャーリーとチョコレート工場_c0046869_17434654.jpgシュールでブラックユーモア溢れる『チャーリーとチョコレート工場』。中でもバートン節が炸裂してたのは、なんといってもウンパ・ルンパ族でしょう。彼らが本作の立役者であったことは明らかです。
ちなみに、ウンパ・ルンパを演じたのは何とディープ・ロイただ一人。しかも、CGではなくモーション・キャプチャーを使い、何人分ものウンパ・ルンパを演じあげたというから驚きです。
ウンパ・ルンパは、子供たちが悪さをする度どこからともなく登場、サイコーに奇妙な歌と踊りをご披露して下さるわけですが、その内容たるや超ブラック★
要するに、悪ガキどもが懲らしめられちゃうってわけ。ああ愉快愉快♪
それに、「一人二人と減っていく子供たち」なんて、何だかマザー・グースの世界を彷彿とさせる不気味さもありますよね。おお怖い怖い♪

そして、忘れちゃいけないのが、「白塗りメイクと真っ白な歯が超キモい」「まるでマイ○ルのよう」なんて声も密やかに(いや、露骨に)漏れ聞こえてきたジョニー・デップ。ちょっと!誰ですか?そんな失礼なことを言ったのは!?許しませんよ!
だけど、真性ファンはこんなことでは全然めげないのだ。ふっふっふ。
小夏的視点で見れば、あの白塗り仮面の美しさはため息モノですよ。
なんて見目麗しゅう~♪って皆さまもそう思いませんこと?
でも真面目な話し、ジョニーって演じる役によって表情は勿論のこと、足の運びから姿勢に至るまでガラッと変貌させちゃうところが凄いです。まさにカメレオン。
ぶっちゃけ原作のウィリー・ウォンカ像とはかなりイメージが異なるにもかかわらず、今ではジョニー以外のウォンカさんは考えられませんもんねー。
それにしても、来日時のCOOLな彼とは大違いだわ(笑)。

チャーリーとチョコレート工場_c0046869_17441025.jpgさて、ファンタジックでブラックテイストな作風が強調されている本作ですが、その根底には「家族愛」が深く息づいておりました。
思いやりの心を持つこと、そして真っ直ぐ正直に生きることは、大人の私たちにとって簡単なようで実はなかなか難しかったりします。
しかし、それこそ原作者ロアルド・ダールが、そして、そんな彼の世界に共感し魅了されたバートン監督が本当に描きたかったことではないかと私は思うのです。
ちっちゃくて壊滅寸前のオンボロ小屋にぎゅうぎゅう詰めの7人家族。
だけど、何故か心温まるのは、互いを慈しみ思いやる気持ちでいっぱいだから。バケット一家の団欒風景は、そんな心の豊かさと愛で溢れていたと思いませんか?
(2005.9.17 劇場鑑賞)

【余談】
本作では、随所に幾つものパロディ、オマージュが巧みに仕掛けられています。
映画ファン、音楽ファンにとっては思わずニヤリとさせられる場面も♪
皆さまは、いくつ見つけることが出来ました?
チャーリーとチョコレート工場_c0046869_17443466.jpg
じゃーん!中にはこ~んなナイスなショットも。うふ☆


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by marienkind | 2005-09-19 20:31 | 映画評