葉っぱのフレディ ―いのちの旅―
著者:レオ・バスカーリア
翻訳:みらい なな
出版社:童話屋
『葉っぱのフレディ ―いのちの旅―』
読むたび泣ける一冊といえば、文句なしにこれ。
記事を書くにあたって再読してボロ泣きしたのは言うまでもありません。
生とは――死とは――いのちとは――。
誰もが一度は考えるであろうこの問いを、ちっちゃなちっちゃな葉っぱのフレディ視点で語られていきます。
簡潔な言葉ひとつひとつの中に私たちが生きていくヒントがいっぱい。心の琴線に触れるフレーズもたくさんあって、ページを捲るたび涙してしまいます。
たかが絵本と侮るなかれ、いつまでも心に残る良書だと思いますので、子供よりもむしろ大人に読んで頂きたい一冊ですね。強くお薦め。
まだ経験したことがないことは、こわいと思うものだ。
でも考えてごらん。世界は変化しつづけているんだ。
変化しないものは、ひとつもないんだよ。
春が来て夏になり秋になる。葉っぱは緑から紅葉して散る。
変化するって自然なことなんだ。
きみは春が夏になるとき、こわかったかい?
緑から紅葉するとき、こわくなかったろう?
ぼくたちも変化しつづけているんだ・・・。
(本文より)