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記憶の棘 (2004年、米)


ほほほほぅ・・・、いや、これは面白い。
しつこいほどの長回しカメラショットといい、やや冗長気味のストーリーといい、観る人によってツボるか拒否るか、ちょいと微妙なラインだと思うけど、謎解き&ミステリ好きの私にとって、
とっ散らかった伏線とその収束タイミング、そしてその後に待ち受けるオチ、ぜ~んぶひっくるめて好みド真ん中な作品でありました。

記憶の棘 (2004年、米)_c0046869_11079.jpg原題: BIRTH
監督: ジョナサン・グレイザー
脚本: ジョナサン・グレイザー
音楽: アレクサンドル・デプラ
出演: ニコール・キッドマン    
    キャメロン・ブライト    
    ダニー・ヒューストン   
    ローレン・バコール   
    アリソン・エリオット   
    アーリス・ハワード
    アン・ヘッシュ       
    ピーター・ストーメア    
    テッド・レヴィン     
    カーラ・セイモア     
    ミロ・アディカ



「記憶の棘」
うーん、この邦題、巧いなぁ。原題の「BIRTH」よりもずっと言い得て妙ではなかろうか。
抜けない棘、心の痛み・・・、それに記憶の瑕(キズ)のようなニュアンスもあるかな。
果たして、「記憶」とは「誰」のものだったのか? 「棘」とは「何」を意味するのか?
鑑賞後、改めてそこに思いを馳せると幾通りもの捉え方があってなかなか奥深いです。
最近の邦題としては久々のヒットだと思いますね。
【STORY】
10年前に最愛の夫を亡くし、ようやく新しい恋人と幸せの一歩を踏み出そうとしていたアナの前に一人の少年が現われる。彼はアナに告げるのだった。
「アナ、僕だよ。君の夫のショーンだよ。」

記憶の棘 (2004年、米)_c0046869_1425647.jpg全米公開時、ラストの解釈を巡って大激論が展開されたと聞き及んでますが、ぶっちゃけそんなのどっちでもいいんじゃないの?と思います、私は。
「いつかまた別の人生で、君と出会いたい」
このラストの一言で、不覚にも涙腺キターーーーー!だった自分としては、少年に亡き夫の面影を重ね、彼を本気で愛してしまった女性と、そんな彼女に一途な愛を捧げた少年の切なく哀しい物語・・・、
それでいいんじゃないかい?と思うわけでして。
個人的には、終盤、アナの母親エレノア(ローレン・バコール)ショーン少年(キャメロン・ブライト)に告げた「私はショーンが嫌いだったの」というセリフが全ての真実を結びつける鍵だったのだな、と思っておりますが。(←意味不明ッスね。スミマセンです。^^;)

記憶の棘 (2004年、米)_c0046869_1432389.jpgニコール・キッドマンは相変わらずため息モノの美しさ。抑えられない心の弱さに次第に追い詰められてゆく女心を、しっとり繊細に演じきっております。どんどん綺麗になりますね、この人は。(それに小顔じゃ~)
巷のレビューではイマイチ好感度↓だったキャメロン・ブライト君も私的には全然許容レベル。それでも噂の風呂シーンは、正直、要らんと思ったけどね。(^^;
キャメロン君、決して悪くはないのだけど(彼の目ヂカラはいいと思うぞー!)、残念なことに色気がねぇ・・・。
いや、10歳そこそこのオコチャマに色気を求める自分ってどうよ、と思わんでもないけど、あのムチムチ肉体美(!)にゆるゆる白ブリーフ姿(!!)で、どどーーんと登場された日にゃ、100年の恋も一瞬にして冷めてしまうぜよ。むむーーーーーー。

記憶の棘 (2004年、米)_c0046869_1303830.jpg・・・・・まあいい。
とりあえず、14歳になった大人なキャメロン君でも見て(画像→)、ムリヤリ自分を納得させることにしよ~っと♪
それにしても、フレッシュなキャメロン君相手だと、隣のディカプが何気オッサンに見えてしまう罠ではあるな、うん。(笑)
(2007年10月31日 鑑賞)


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by marienkind | 2007-11-01 20:27 | 映画評